簡単な答え
車買取相場は年式1年で約10-15%、走行距離1万kmで約5-8%下落し、5年落ち5万kmの車では新車価格の約30-40%程度になります。
詳しい解説
年式による相場変動の基本ルール
車の買取相場は年式(初度登録年月)によって大きく左右されます。一般的に、新車登録から1年経過するごとに約10-15%ずつ価値が下落していきます。ただし、この下落率は車種や市場人気により変動し、人気車種であれば下落率が5-8%程度に抑えられることもあります。
年式別の残価率目安
・1年落ち:新車価格の80-85%
・3年落ち:新車価格の55-65%
・5年落ち:新車価格の35-45%
・7年落ち:新車価格の20-30%
・10年落ち:新車価格の10-15%
走行距離による査定への影響
走行距離は年式と並ぶ重要な査定要素です。年間走行距離の目安は1万kmとされ、これを大きく上回ると査定額に影響します。走行距離1万kmあたり約5-8%の査定減額となるのが一般的です。
走行距離区分と査定影響
・3万km未満:査定プラス要因
・3-5万km:標準的な評価
・5-8万km:軽微な減額(5-10%程度)
・8-10万km:中程度の減額(10-20%程度)
・10万km超:大幅減額(20-40%程度)
年式と走行距離の複合的影響
実際の査定では年式と走行距離を組み合わせて評価されます。例えば、3年落ちで3万kmの車は「年相応」として標準評価を受けますが、3年落ちで8万kmの車は「過走行」として大幅な減額対象となります。逆に、5年落ちで2万kmの車は「低走行」として査定プラスが期待できます。
実践的なポイント
- 年式の境目を意識した売却:年明け(1月)前に売却することで年式による減額を避けられる
- 走行距離の区切りを狙う:5万km、10万kmなどの大台に乗る前に売却を検討
- 車種による下落率の違いを把握:人気車種やハイブリッド車は下落率が比較的緩やか
- 市場動向の確認:同年式・同走行距離の中古車販売価格から相場を逆算
よくある注意点
- メーター改ざんの疑い:極端に低走行の車は改ざんを疑われる場合がある
- 過走行車の過小評価:メンテナンス状況が良好であれば走行距離以上の価値がある場合も
- 年式と初度登録の混同:モデル年と初度登録年月は異なる場合がある
- 輸出相場の考慮不足:国内では低評価でも海外で人気の車種もある
まとめ
車買取相場は年式と走行距離の組み合わせで決まります。年式1年・走行距離1万kmあたりの影響を理解し、売却タイミングを戦略的に考えることで、より有利な条件での売却が可能になります。
関連Q&A:車の査定額を上げるための具体的な方法についても詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
コメント